看護の仕事には患者や高齢者などに直接サービスを提供する実務の部分と、その実施内容や観察内容についての記録をする事務の部分があります。この二つを両立させるには時間が足りない現場が多いのが実情です。
しかし、効率化を図っていくことによって残業をなくすこともできるでしょう。
実務の部分は効率化を行うのは困難です。無為に効率化を図ってしまうとサービス内容に支障が生じてしまう可能性が高いという問題があります。一方、事務的な部分は書類への記入が基本であるため、工夫をすれば効率化が可能です。その手段として情報システムを活用しましょう。
ノートに手書きで記入していたり、文書作成ソフトや表計算ソフトを使って入力していた内容を、その現場ごとに最適化されたシステム上で入力するようにするだけで飛躍的に作業効率が上がります。
手入力していた内容をプルダウンメニューから選べるようにしたり、パソコンがなくても手元にあるスマートフォンから入力できるようにしたりするだけで時間を節約することができるでしょう。また、スマートフォンなどの携帯できる端末を貸与し、そこから患者や高齢者の情報にアクセスできるようにすると必要な情報をスタッフがすぐに集められるようになります。どこでも情報を手に入れられるというシステムは無駄な移動時間を減らすと共に、隙間時間を有効活用するのに役立つものです。このように情報システムを導入すれば職位の作成や情報の管理を短時間で行えるようになります。
情報化が進む現代的な残業対策となるでしょう。